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保育士のやりかたに合わせるのではなく、子どもに保育を合わせる

ながしま先生|弁天はすのこ保育園

ながしま先生

保育士

弁天はすのこ保育園・保育士

18年目にして変わった保育観

子どもたち1人1人が楽しんでいるか、今何を考えているのかということは、全体を常に細かく気にして見ているわけではありませんが、子どもたちの表情や姿をよく観察しています。例えば、あの子は楽しそうに遊んでいるなとか、あの子とあの子が仲良く遊んでいるな、といった様子を感じ取っています。

初めの頃は、自分が子どもたちと積極的に関わることで、彼らが遊びを見つけたり成長することが大事だと思っていました。しかし、最近では、ただ見守ることの大切さも感じています。子どもたちがどう成長していくかを見守り、その自然な姿を楽しむことが多くなりました。

保育園の在り方について

保育園は、いろいろな個性を持った子どもたちが安心して過ごせる場所でありたいと思っています。大人も子どももそれぞれの個性があり、それが尊重されるべきだと感じています。

特に我が子と保育園の子どもたちとの関わり方についても、性格や好みが違うため、同じように接するわけにはいきません。例えば、長男と次男は全く異なる性格を持っており、それぞれが求めるものが違うため、同じ対応では通じないことがあります。このような経験から、保育園での子どもたちにも個々の違いやニーズに気づき、それに合わせて関わることの重要性を感じています。

保育園では、家庭と違い、同世代の子どもたちと過ごす時間が長いです。それぞれの子が持っている思いや、今やりたいことを認めてあげること、1人1人に目を向けることを意識しながら関わっていくことを大切にしています。

縦割り保育で学んだ、新しい保育観

乳児から幼児へと進むと、生活面で「自分でやる」ということが自然に増えていくのを感じます。特に異年齢保育の中では、年長児が手助けをしてくれたり、4歳の子を見て「この子ができるなら自分もやってみよう」と思う3歳児の姿がとても素敵です。こうして、子どもたち同士の助け合いや手伝う姿が自然に見られるのは、異年齢保育の良さだなと感じています。

振り返ると、私は「何かしてあげなきゃ」という気持ちが強く、子どもたちに手を出しすぎていたことに気づきました。ですが、他の先生たちが「頑張ってやってごらん」と声をかける姿や、子どもたち同士で「できないから手伝って」と助けを求める様子を見る中で、もっと子どもたちの自主性を尊重すべきだと感じました。

ここでの保育を通じて、子どもたちが自分でやってみることの大切さを、身をもって感じることができました。毎日が学びであり、お勉強ですね。

最終的には、具体的なやり方や方法にこだわるのではなく、子どもたちが楽しく、安心して1日を過ごせる場所、そんな保育園を作りたいという思いがあります。気持ちよく過ごせる環境を大切にしたいです。

 

 

 

 

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